現行の制度では、高齢者のリハビリは、本人の身体状況などにより保険区分が異なります。 原則的に、医療保険の対象者は発症直後の急性期と治療後の回復期の方が、 介護保険の対象者は比較的状態が安定している維持期の方となっています。
但し、介護保険が適用される通所リハビリテーションは事業所数が少なく、 また、集団で行うレクリエーションや食事なども含んだ長時間に及ぶサービスになるため、敬遠する高齢者も多いのが現状です。 そのため一部では、維持期でありながら医療保険を使った医療機関でのリハビリも行われています。
私の父親も通所リハビリテーションを敬遠し、医療保険で提供されている訪問マッサージのサービスを週2回受けています。 1回あたりの時間が30〜40分適度な時間で本人の身体への負担も少ないため、とても満足しています。
しかし、医療保険が適用される訪問マッサージは主治医の同意書が必要なため、 誰でも受けれるサービスではないので、退院直後や維持期の方にとっては、 やはり介護保険が適用されるサービスで検討しなくてはなりません。
そのような状況の中、来年度からは、1〜2時間の短時間集中型の通所リハビリサービスを創設したり、 個別のリハビリテーションを増やすなどして、医療機関でのリハビリを終えた方の機能回復訓練を手厚く充実させるそうです。
私の父親の経験上からも、リハビリは短時間でもいいですから、できれば毎日続けるのがよいかと思います。 その意味においても来年度からの短時間通所サービスの創設は、要介護者の方々にとって期待できるサービスではないでしょうか。 2008年11月