バリアフリーという言葉は殆どの方がご存知だと思いますが、
ユニバーサルデザインは聞き慣れない、または耳にしたことはあるが意味は分からないという方が多いのではないでしょうか。
私も父の介護に携わるようになるまでは聞いたことがありませんでした。
簡潔にいえば、バリアフリーとは、主に障害者や高齢者など特定の人達に配慮していますが、
このユニバーサルデザインとは、もっと大きなくくりで捉えており、
障害の有無・国籍・人種・性別・年齢等に関係なく、様々な人達が快適に使用できるように配慮された考え方です。
身近な例を挙げれば、シャンプー容器の側面に付いているギザギザです。
今晩にでもお風呂に入った時に確認してみてください。
リンスの容器には付いていません。これは、視力障害の方だけではなく、洗髪中で目が開けれない場合でも、
手の感覚で区別できる、誰にとってもありがたい配慮ですね。
街中においては、自動販売機などにも見受けられます。
通常の自動販売機は、取り出し口や硬貨返却口が下の方にあるので、腰をかがめたりしなくてはなかなか取り出しくいですよね。
また小さいお子さんだと選択ボタンが高い位置にあるので届かなかったりする場合もありますが、
最近では、誰にでも手の届きやすい位置に選択ボタンや硬貨投入口が設置されていたり、商品が取り出しやくなっている自動販売機が増え、
これらもユニバーサルデザインの代表例と言ってもいいでしょう。
これらの取り組みは、多くの自治体や企業でも行われており、いろんなアイデアが街のいたる所や商品に反映され始めています。
このように、老若男女問わず、誰でもがさりげなく快適に使えるユニバーサルデザインがますます普及し、
全ての人達がより良い環境で生活できることを願うばかりです。まずはあなたのご自宅から始めてみませんか。
参考サイト >>
毎日新聞「ユニバーサロン」