入浴は身体を清潔を保つだけではなく、血行が良くなり、気分転換にもなりますので、精神的なリラックス効果も望めます。
要介護度や身体のコンディションにより、人それぞれ
入浴介助の方法も変わってきますが、
介助する側にかなりの労力が必要になるため、ご家族の協力はもちろんのこと、介護制度を有効に活用して、無理のない介助を心掛けましょう。
また、急激な体調の変化なども考えられますので、健康状態に充分配慮し、その人に合った方法で入浴してもらうことが大切です。
◎風呂場の環境について。
- 特に冬場は脱衣場・浴室内の温度調整に配慮しましょう。
- 浴槽周辺に手すりを設置しておくと安全性が高まります。
- 浴室・浴槽内は滑りやすいので、滑り止めマットなどを敷きましょう。
◎入浴前に注意しておきたいこと。
- 血圧・脈数・体温など、体調に異常がないかチェックしましょう。
- できるだけ排泄を済ませておきましょう。
- 空腹時や食事直後の入浴は避けましょう。
- 急な温度差は危険ですので、脱衣所や浴室を適温に調整しておきましょう。
◎入浴中に注意すること。
- 湯加減は事前にチェックしておきましょう。
- 入浴は15分程度、浸かるのは5分程度にとどめておきましょう。
- 体調の変化には充分注意を払い、気分が悪くなったりした場合はすぐに出ましょう。
- 心臓へ負担が掛からないよう、ぬるめのお湯に胸の下辺りまで浸かりしましょう。
- 麻痺の方には、麻痺側から介助し、浴槽へは麻痺のない方から出入りしましよう。
◎入浴後に注意すること。
- 入浴後は素早く身体を拭き、衣類を身に付けてもらい湯冷めしないようにしましょう。
- 脱水状態にならないよう、必ず水分補給してもらいましょう。
- 爪が柔らかくなっているので、爪切りをしたり、耳掃除をするのもよいでしょう。
◎入浴が困難な場合は下記のような方法もあります。
- 手浴‥‥お湯を入れた洗面器を用意して手を洗います。
- 足浴‥‥お湯を入れた洗面器に足を入れて洗います。
- シャワー浴‥‥入浴より体力の消耗が少なく、足元から上に向けかけて行きます。
◎参考ブログ >>
- 入浴介助
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