後発医薬品とも呼ばれ、すでに市販されている先発品(新薬)と
有効成分や効能・効果、用法・用量が同じで、新薬に比べて低価格な別の薬剤メーカーの医薬品です。
特許の存続期間は出願から20年で、医薬品は最大で5年間の延長が認められるので、
先発品(新薬)は、20〜25年間独占的販売権が与えられています。
特許満了に従い、有効成分や製法などは共有の財産となるため、開発費が少なく、低価格での提供が可能となった
ジェネリック医薬品(後発医薬品)が製造されるのです。
高齢化社会で医療費の増大が予想されますが、ジェネリック医薬品の供給を通じて国民負担の軽減につながります。
同じ成分、同じ効き目で、薬代が約4割削減できるともいわれています。
特に長期間薬を服用する生活習慣病(高血圧症・高脂血症・糖尿病など)では経済面でとても効果的です。
規格及び試験方法・安定性試験・生物学的同等性試験の項目で審査され、新薬と同等であると示すことで承認されていますので有効性と安全性に問題はありません。
しかし、先発薬に慣れた医師や薬剤師に、ジェネリック医薬品の品質や流通面などの不信感がいまだに根強い場合が多いので、
自分の病気のジェネリック医薬品があるのかどうか、どうすれば入手できるかなどを調べ、自ら導入して行くことが懸命でしょう。
例えば、処方箋の「後発医薬品への変更可」という欄に医師のサインをもらい薬剤師と相談する方法や、
診察前に「ジェネリック医薬品お願いカード」を窓口に提示する方法などがあります。(下記のホームページからダウンロードできます。)
日本ジェネリック医薬品学会のホームページが参考になります。
>> かんじゃさんの薬箱
≪追記≫
平成20年4月より、処方箋の様式が変更になったことにより、ジェネリック医薬品を選びやすくなりました。従来は上記のように
「後発医薬品への変更可」の欄に医師のサインがないと無理だったのですが、今回の変更により「後発医薬品への変更が全て不可の場合」
医師のサインが必要と改正されたため、医師が使用を禁じない限り患者側の判断で自由に選べるようになりました。