病院に駆けつけた時には、母は既に集中治療室に入っていました。
早速主治医からの説明がありました。詳しいことは検査の結果が出てみないと分からないが、
厳しい状況にあるのは確かです。とのこと。
今回は、前回の退院から間がないので、母の体力も充分に回復しておらず、
もし悪化すると、持ち堪える体力が温存されていないだろうと不安になりました。
いくら強い母といえども、今回だけは非常に苦しい状況です。
後日、検査結果を聞きに行くと、誤嚥性肺炎でした。
レントゲン写真を見せてもらうと、左の肺部分に大きな影ができており、
「こちらの肺は完全に潰れた状態ですね。」と言われました。
間髪入れずに、「いつ容態が急変してもおかしくない状態です。延命措置はどうされますか?」
前の病院に続いて2回目です。もちろん、こちらの答えは変わりません。
「最善を尽くしてください。そしてもし、手の施しようがなければ、成り行きに任せてください。」
前の病院で頑張って、何とか退院できたばかりなのに、なぜまた苦しまなければならないのか、
私は涙を堪えきれませんでした。
ほぼ毎日、往復1時間の道のりを自転車で通いました。
母は入院以来、意識のない状態が続いています。
私は手や脚をさすってあげるぐらいしかできませんでした。
それから数日、薬が効いてきたのか、容態に変化がみられます。
顔色が良くなり、熱も下がり始めたのです。
まさか?と思いました。今回はさすがの母も限界だろうと。
でも、やはり母は強かった。
主治医から最新の検査結果を聞くと、レントゲンで左の肺にあった大きな陰が殆ど無くなっている。
順調に回復に向かっていると言うことでした。
いやぁ、それにしても、何と強靭な体力と精神力なんだろうと、我が親ながら本当に感心しました。
しかし、まだ油断はできません。また前回のように、いつ追い出されるかわかりませんから。
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