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身体障害者認定〜視力障害2級に認定

入院中の母の容態は一向に良くならず、父も一人寂しい生活を続けていたせいか、 緑内障はますます悪化するばかりで、気が付けば、右目は殆ど見えない状態で、 左目も輪郭がぼやっと見える程度にまで視力は落ちていました。

かかりつけの眼科の主治医いわく、良くなる可能性は非常に薄い。 これ以上悪化させないよう目薬で食い止めるしか方法はないと。 近所で評判の眼科へも行ってみました。しかし、答えは同じ。

父は絶望感でいっぱいになり、「もう死にたいわ。」が口癖になりました。 世の中には、盲目でも頑張って生きていらっしゃる方がたくさんいます。 たとえ盲目になったとしても、できることはいくらでもあるし、 今までとは違った世界が見えてくるかもしれません。 そんなことを言って励ますのですが、父は弱気になるばかりです。

自分がもし急に何も見えなくなったらどんな気持ちになるだろう。 果たして前向きに考えて生きて行けるだろうか? 食事をするのもトイレに行くのも手探り状態。 好きなテレビも観れず、本も読めず、可愛い子や孫の顔も見えず、 きれいな桜やもみじも観賞できない。

私は目をつむって歩いてみました。ほんの数メートルしか歩くことができません。 一人で外に出ることなんて考えられない。 そんなことを思うと、父の不安やストレス、そして絶望感は想像を絶するものだったに違いありません。

眼科の主治医に勧められ、障害者認定の申請をすることにしました。 障害者に認定されると、生活する上で、いろいろな援助が受けれるそうです。 例えば、市営交通が介護者と共に無料で利用できたり、タクシー料金が10%割引になってみたり、 音声の出る時計や、電磁調理器など、申請して必要と認められれば援助が受けれるそうです。

早速診断書を書いてもらい、申請することにしました。 予約制なので、障害者センターに電話を入れ、約2週間先に予約することができました。

当日は、審査に半日掛かりました。父も私もぐったりです。 視力を測定したところ、右目が0.00、左目が0.02と言う結果でした。 右目は光も感じることができず、ほぼ失明状態、左目はかすかに光は感じるものの、 視野がかなり狭くなっていました。

審査の結果、視力障害2級、視野障害5級と認定されました。 1年前までは、まだ自転車に乗っていたというのに。。

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