約半年間病院で待機させてもらう形を取り、ようやく施設へ入所できたわけですが、
ここは病院とは違います。あくまでも、リハビリを中心に、心身機能を回復し、
自宅へ復帰させるのが目的なわけです。
病院との環境の大きな違いにどうなることかと心配しましたが、やはり当初、父には相当辛かったようです。
病院では、殆どベッドで過ごすことができましたが、施設では、極力車椅子に座らされます。
徐々に慣らしてくれると良いのですが、集団生活なので、特別扱いはしてもらえません。
初日からバトルです。もちろん施設でも、病院同様、スタッフとの人間関係作りに時間を要するのは覚悟の上で
臨んだわけですが、やはり環境の違いがあまりにも大き過ぎたので、母と同じように過度のストレスを感じたことでしょう。
翌日様子を見に行ったのですが、「もう死にたい。」と真剣にもらしていました。
しかし、病院の時と同様、日を追うごとに施設のカリキュラムにも慣れ、人間関係が少しずつできてくると、
愚痴もこぼさなくなり、次第に元気を取り戻して来ました。
特に効果的だったのは、病院にはなかったリハビリの時間です。
一度、見学させてもらったのですが、先生方とも仲良しさんになっており、
大好きな阪神タイガースの話題で盛り上がったりしながら、意気揚々とリハビリに取り組んでいました。
筋力も多少復活した様子で、リハビリに関しては病院と違い、さすがだなと感じました。
しかし、毎日受けていたリハビリも、入所3ヶ月を過ぎると、報酬に加算が付かなくなるみたいで、
週2回に減りました。このシステムはどうにかならないものですかねえ。
せっかく本人は張り切って頑張っていたのに、結局また筋力も低下し、モチベーションも下がると思うのですが。。
施設に入所して約半年が経過しました。やっと揉め事も減り、穏やかな日々を過ごしています。
父は78歳にして、「郷に入らずんば郷に従え」と言うことわざを実感したことでしょう。
次にこちらを出る時は、何としてでも我家に迎え入れることができるよう、しっかり準備しておきたいと思います。
お父ちゃん、もうちょっとの辛抱や!それまで病気せんと頑張ってくれよ!
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スタッフとの口論