以前父がまだ要介護2だった頃、母の病院へお見舞いに行く際、一般のタクシーを利用していました。
タクシー会社に電話をし、自宅前まで車を回してもらいます。
初めて利用する時に名前と住所と電話番号を登録しておくと、次回からは先方に登録情報が伝わっているので、
こちらの情報を伝える手間が省けとても便利でした。
その内顔なじみの運転手さんもでき、車内での会話も弾んだりしたのですが、
運転手さんによっては、若干料金が違ったりすることがありました。
渋滞もない同じ道のりなので、料金にもそんなに差がでないはずなのですが、
迎えに来てもらった時に、運転手さんによって料金メーターをスタートするタイミングが違うのでしょうね。
その後、父の緑内障が悪化し車いすを使用するようになってから、介護士さんにも勧められ
介護タクシーを利用してみることにしました。どうも車いすだと、一般のタクシーには敬遠されがちだとか?
介護タクシーの運営会社を3つほど紹介してもらったのですが、
どちらも予約でいっぱいとのこと。
しかし、1つの会社が別の介護タクシーを紹介してくれ何とか手配することができました。
まだまだ介護タクシーは普及しておらず、個人経営の方も多いようで、いろいろつながりがあるみたいです。
迎えに来てくれた運転手さんは、とても親切に対応してくれます。
後部のドアからリフトが降りてきて、車いすにしっかりとロープを固定して引き上げます。
車いすごと乗れるのは、介護者にも本人にとっても負担が掛からず非常に助かります。
運転手さんは毎日のように高齢者を乗せておられるので、介護に関する情報や面白い話も聞け車内での会話も弾みます。
中には水を得た魚のように喋るお年寄りもいるらしく、目的地に着いたにもかかわらず、
遠回りしてもいいから話を聞いて欲しいというそうです。
どうやら、毎日暮している家族には言えない、または聞いてもらえない話があるらしく、
ここぞとばかり運転手さんに語りかけるそうです。
なるほどなぁと、お年寄りの気持ちが少し分かったような気になりました。
通院の時は、もちろん帰宅のことも考慮しておかなくてはならないのですが、
大体の時間を伝えておくと、近くで待機していてくれることもあります。
もちろんその日の予約状況にもよるのでしょうが、スムーズな送迎は助かります。
さて、問題の料金ですが、これがなんと一般のタクシー料金と変わらないのです。
でも、一般のタクシーに比べて、若干料金メーターが早く上がる気がするのは私だけでしょうか?
ともあれ、車いすを使用されている方にはとても心強い味方の介護タクシーだと思います。
利用の際は、病院や施設の人に相談すると紹介してもらえると思います。
予約は早めに入れておくのが良いでしょう。